PartSmithガイド・作例3Dスキャンしたプラモをディテールアップする(スタンプ全8種の実打検証)

3Dスキャンしたプラモをディテールアップする(スタンプ全8種の実打検証)

実物のプラモを3Dスキャンすると、塗装やヤスリがけで消えたモールドはもちろん、細かいディテールまでは拾えません——のっぺりした「置物」になりがちです。この記事では、実際に3Dスキャンしたロボットプラモ(456,221面・非水密の生スキャン)に、PartSmith のスタンプ機能でリベット・ボルト・バーニア・アンテナなどを追加し、全8種のスタンプを実打検証しました。AI生成モデルの作例(別記事)とはまた違う、「実物スキャンの改造」です。

3Dスキャンしたロボットプラモの生データ(456,221面・非水密)
▲ 3Dスキャナで取り込んだ生データ。456,221 面・非水密・57×126×108mm。表面のモールドはスキャンでほぼ失われている。

準備:スタンプには面数の上限がある

スタンプはクリック地点の周囲を局所的に細分化してからブーリアン演算で彫り込み/盛り付けします。そのため入力は 30 万面まで、凹系(彫り込み)のスタンプはさらに 5 万面以下が実務ラインです。実際、約 15 万面に軽量化した状態では凸系(リベット・ボルト・バーニア・丸ハッチ)は問題なく打てましたが、皿ねじ穴(凹系)は「too heavy」と断られました。

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生スキャンを軽量化

456,221 面 → 36,498 面へ。読み込み後の「🪶 ブラウザで軽量化」でも、修復タブの「修復後の軽量化」でも構いません。5 万面以下なら全種のスタンプが通ります。

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水密化を確認

軽量化でメッシュに穴があくことがあります。ブーリアン系の加工(スタンプ含む)は水密が前提なので、メッシュ情報の「水密 ✅」を確認してから(⚠️なら修復タブへ)。

スタンプの使い方(3クリック)

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🔩 装飾タブで形状を選ぶ

パレットは8種:● リベット/⬢ 六角ボルト/▬ パネルライン/· ステッチ/⌂ バーニア/│ アンテナ/◎ 皿ねじ穴/○ 丸ハッチ。

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サイズ (mm) を決める

リベットなら 3〜4mm、バーニアなら 8〜10mm など。1/144 相当の機体(全高 126mm)ではこのくらいが「らしい」サイズでした。

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配置モード ON → モデルをクリック

クリックした面の向きに合わせて自動で傾き、彫り込み/盛り付けされます。続けてクリックで連打でき、「↩️ 一つ戻す」で直前の1個だけ取り消せます。

全8種を計17発、実打した結果(36,498 面の実スキャンに対して)

17 発すべて成功し、36,498 → 46,650 面(+10,152 面)。処理は 1 発あたり数秒で、最後まで水密 ✅ のまま——そのままレジン印刷に回せる状態です。コツは「1 発ずつ試す」より、リベットは列で・バーニアは対で、と実物の改造と同じ感覚で数を打つこと。

スタンプ加工前と加工後(17発)の同一アングル比較
▲ 同一アングルの加工前/加工後。バズーカのリベット列、バックパックのバーニアとアンテナ、胸のハッチが加わり、のっぺりしたスキャンに情報量が戻る。
バズーカのリベット列とTripo AI生成バーニア・アンテナのクローズアップ
▲ クローズアップ。● リベット 5mm の 4 連列(バズーカ側面)、⌂ バーニア 11mm(Tripo AI 生成のベルノズル・開口が見える)、│ アンテナ 13mm。クリックしただけで面の向きに沿って配置されている。

実際に踏んだ「つまずき」と回避策

まとめ:スキャンの「のっぺり」はクリックで直せる

実物スキャンで消えがちなディテールは、スタンプでクリック配置するだけで補えます。リベット・スジボリを描き直すより速く、位置も面の向きに自動で沿います。手元にスキャンデータがあれば、まず軽量化 → 水密確認 → リベット 1 発から試してみてください。

登録もインストールも不要。STL / OBJ をドロップするだけで 3D プレビューが立ち上がります。

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