なぜ STL はそのまま CAD で編集できないのか
STL は形状を大量の三角形(メッシュ)で近似したファイル形式です。寸法や「面」「エッジ」といった情報を持たないため、面・ソリッドを前提に動く CAD では、寸法変更・穴あけ・面取りといった編集機能の多くが使えません。
そこで必要になるのが STEP(ソリッド/B-Rep)への変換です。ただし一般的な変換は三角形をそのまま箱詰めする(Faceted BREP)だけで、面数が膨大なまま・CAD が固まる・結局編集できない、という結果になりがちです。
ポイントは「面の再構築」。平面や円筒を解析面として作り直すと、軽くて本当に編集できる STEP になります。PartSmith はこの方式(RANSAC + OpenCASCADE)で変換します。
変換の手順
1
STL をドロップ
PartSmith のアプリ画面に STL(または OBJ)をドラッグ&ドロップします。インストールも会員登録も不要です。
2
プレビューで確認
3D プレビューで形状を確認します。非水密(穴あき)なデータも、水密化・法線修正が自動で走ります。
3
STEP でダウンロード
出力形式に STEP(AP242)を選んでダウンロード。これで CAD に持ち込める状態になります。
Fusion 360 で開いて編集する
- Fusion 360 の「アップロード」または「挿入」から STEP を読み込みます。
- 面を選択して「押し出し」「フィレット」「面取り」などで編集します。解析面として再構築されているので、面単位で扱えます。
- 寸法を変えたい場合はスケッチを投影し直すか、ダイレクト編集(修正→面を移動)を使うと手早く調整できます。
うまくいかないときのチェックポイント
- ファイルが極端に大きい(数百万面)場合は、アップロード前にブラウザ内で軽量化してから変換すると安定します。外形寸法は変わりません。
- 有機的な造形(フィギュア等)は平面・円筒が少ないため、完全なパラメトリック編集には向きません。寸法ものの機械パーツほど効果が高いです。
- Rhino は大量フェイスが苦手なため、編集用途では Fusion 360 / Plasticity を推奨します。
まとめ
STL → STEP は「三角形の貼り替え」ではなく「面の再構築」で考えると、CAD で本当に編集できるデータになります。まずは手元の STL を 1 つ、ブラウザに投げ込んで試してみてください。
登録もインストールも不要。STL / OBJ をドロップするだけで 3D プレビューが立ち上がります。
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